雪だるまのように借金が増えるということを友達から学びました

私の話ではなく、私の友人の話です。 私には中学生の頃からの友人がいます。 彼女は勉強をよくしていたので成績も良くて、医師の家に育ったのでどちらかと言うとお嬢様でした。 高校も同じ高校に行ったのですが、学校は進学校だったので大学受験をしました。 受験のために私は塾に行ったりしましたが、彼女は裕福だったこともあって家庭教師に来てもらっていました。 大学受験のために毎日のように一緒に居る時間が長かったせいか、二人は恋愛をして結婚をしました。 結婚をして子供も生まれて、うまくいっていると思っていたのですが、ご主人が浮気をしてしまったのです。 彼女にとってはとても深刻な問題でした。 そして、その浮気が一時のことではなくて長期に続いていたことで彼女は精神的にダメージを受けていたようです。 彼女は良い奥さんでいたいという気持ちが強くて、ご主人を責めることができなかったのです。 その代わりに、ブランド物を次々買うという「買い物依存症」に陥っていきました。 お金が足りなくなると、借金をしてでも買っていたのです。 借金を返すために、また借金をするという繰り返しで、私も数十万円を貸しました。 たくさん買ったブランド品は家の押し入れに入れていたそうです。 どうしようもなくなって、ご主人に分かったときはかなりの金額になっていたそうです。 ご主人は自分の浮気が原因だということで、彼女の尻ぬぐいをして全部借金をきれいにしたそうです。 私が貸したお金も戻って来ました。 「火車」という小説がありますが、借りると言うことを始めると、雪だるまのように借金が増えるということを友達から学びました。 その後、ご主人が亡くなって彼女は穏やかに暮らすようになっています。