結婚を前提に付き合っていた夫とは距離恋愛でした。4年目の頃、1年後に結婚しようという話になりました。夫は1年後の結婚式のために100万円ためると約束してくれたのです。当時の私は何の違和感も感じていませんでした。給与面では問題なかったのですが、東京での一人暮らしは、私が思っていた以上にお金がかかることを知らなかったからです。
結婚に向けて準備が始まっても、夫は借金のことは口にしませんでした。家を借りた時は頭金を支払ってくれたし、結婚式場の予約申し込みも夫がしてくれました。私がお金の話をしようとしたら、「心配しなくても良い」と言われて信じていたのです。
結婚式の1ヶ月前、新居に引っ越した際に夫の借金の明細を見つけてしまいました。血の気が引いて行くのを感じ、慌てて夫に問い詰めました。賃貸の頭金も結婚式の申込金も借金でした。1年間で借金を減らしたものの、この2つで元の金額近くまで戻ってしまったのです。
私は結婚資金を貯金していたので、代わりに返済することはできました。しかし、当時の夫は変なプライドがあって払わせてくれませんでした。結局、結婚式が終わって、ご祝儀で結婚式の夫の分と借金全額を支払うことになりました。夫は笑顔でしたが、私はこれから始まる生活に不安しかありませんでした。
借金は嫌だったので、新生活で必要なものは、私が全部購入しました。生活費は夫が出してくれましたが、もやもやした気持ちは親にも話せず、悲しい新婚生活をスタートさせました。
結婚式1ヶ月前にわかった借金
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