一人で悩んでませんか?
借金で悩んでいるのは、あなただけではありません。

借金と私

私が初めて借金をしたのは高校を出て幾分したころでした。原因は自分が倒れてしまい、治療費が足りなくなったためです。その時は治療に専念することに手いっぱいで両親が借金までして病院に入れてくれたことにまで考えがいたりませんでした。病院を出てからも治療は続きましたが、恥ずかしながら家のために働くことをせず、遊び惚けていました。
借金を自覚し始めたのはそれから2年ぐらいしてから、何気なく見た督促状を読んでからです。途方もない金額に身が震えた覚えがあります。父はそれほど高給取りではないこともあって、私はパニックになり、何とか働かないとと思いました。その時点で私は重度心身障碍者で、病院通いが欠かせず、外で働くことはほぼ不可能でした。
働き口が少なくなっていく昨今、今の自分にできる仕事が見つからない日々が続き、やがて一つの作業所に行きつきました。障害を持った人でも働ける作業所はほんとに貴重で、見つかるとは思っていなかったからです。これから借金を返していけると、胸が弾む思いでした。
しかし現実は非常でした。ほどなくして体を壊してしまったのです。作業所は全く関係なく、自分の不摂生です。
自業自得とはいえ悔しかったのを覚えています。借金は増えていく一方でした。退院して作業所への復帰を考え始めたころ、転機が訪れます。
父が転職することになったのです。私はそれに賛成しました。別の地なら自分の仕事も見つかるかもしれない、そう考えたのです。
その後、しばらくして私の仕事が見つかりそうです。借金問題も多少のめどが立ち、前向きになることができました。