夢のマイホームがなくなるとき

私の父は、自ら招いた問題で住宅ローンの支払いが出来ず、夢のマイホーム借金を返済するために、ローン会社によって奪われました。父は年収400万で、母、子供２人の4人家族でしたが、そもそも家を購入できる能力などはありませんでした。父は毎日のように酒を飲み、母に暴言を吐き、暴力を振るっては、家の中にあるものを破壊し、さらに酒を眠るまで飲む生活でした。次の日になると、父は昨日のことを全く覚えていなくて、いつも通り会社に向かう日々でした。そんなときに私の病気もあり、父方の実家に引っ越しをしましたが、父と祖父、祖母の口喧嘩が毎日のように行われました。ある時、父が祖父の土地を使って、家を建てました。数か月は、母が何とか家計をやりくりし、耐えていましたが、1年もしないうちに、酩酊状態で事故を起こし、数か月入院しました。退院後、会社をクビになり、まともな仕事もつけず、督促状が届くようになりました。やがて、あらゆる返済しなければならないものがすべて滞りました。電気、ガス、水道、税金関連などがすべて未払いになり、借金は膨ら続ける一方でした。父は癌になり、手術をしましたが、酒を飲む自分を泣いて悔しがりました。退院後、自己破産しました。祖父の持っていた土地、住宅、その他資産を全て売却し、何もかも失って借金問題を解決しました。今、母は癌で亡くなり、兄は交通事故でこの世を去りました。父とは別々に暮らし、お互いに借金は一切せず、酒も一切飲まずに残りの人生を借金という一言で終わってしまわないように必死に戦っています。